視覚障害者のための歩行アシスト機器「seeker(シーカー)」
の実証実験を実施!
国立大学法人九州工業大学(福岡県北九州市、学長 尾家 祐二)と株式会社マリスcreative design(本社:東京都墨田区 代表取締役:和田 康宏)、株式会社ラック(本社:東京都千代田区 代表取締役:西本 逸郎)、北九州市(市長 北橋健治)は、交通事業者のご協力のもと、視覚障害者のための歩行アシスト機器「seeker(シーカー)」の製品化のための実証実験を実施します。報道機関の方々向けの取材対応日時も設定しておりますので、時節柄ご多用とは存じますが、当日の取材についてご検討いただければ幸いです。
■ 製品の背景と目的
世界では約2億5300万人、日本では約31万人の視覚障害者が生活していますが、日常生活の様々な場面で不自由を強いられているのが現状です。特に、公共交通機関における単独歩行には危険が伴い、駅のホームからの転落事故は毎年多発しており大きな社会問題となっています。加えて現在の365体育appの状況下においては、ソーシャルディスタンスの確保が求められ、接触しての介助、補助なども以前より困難となっており、非常に生活しづらい状況となっています。
歩行アシスト機器「seeker(シーカー)」は、視覚障害者の方々の思いを受け現在開発を続けているメガネ型の危険情報提示装置です。この機器を身に付けることで、例えば、ホーム端に近づくと警告を与えるなど、視覚障害者の方々がより自由により安全に外出できるようになります。さらには、視覚障害者だけでなく、高齢者や視覚的疾患をお持ちの方々にもご利用頂くことで、全ての人が暮らしやすい世の中になることを目指しています。
■ 連携体制とIoT Maker’s Project
この取り組みは、北九州市によるビジネスアイディアコンテスト「IoT Maker’s Project」で今年度採択された株式会社マリスcreative designによるもので、共創企業である株式会社ラックによる開発資金やアドバイス等の支援を受けながら、九州工業大学とともに視覚障害者のための歩行アシスト機器の開発を進めています。
?研究者名 : 九州工業大学 大学院生命体工学研究科 教授 和田親宗(わだちかむね)
?技 術 名 : ホーム端検出および危険通知
?製 品 名 : 視覚障害者のための歩行アシスト機器「seeker」
?特 徴 : 駅ホームからの転落防止を目的に、画像処理技術によりホーム端を検出、危険な場合には使用者に振動刺激で通知します。今回は、完成した技術のみをseekerに組み込み、実際の駅での実証を通して、課題の抽出をおこないます。
■ 実証実験概要
この度、多くの人々が行き交う実際の複雑なホームの状況にも対応するために筑豊電鉄黒崎駅前駅、穴生駅において、システム検証のための実証実験を実施します。今回の検証を踏まえて、製品化に向けたシステム完成を進めます。
(1)筑豊電気鉄道株式会社(本社:中間市鍋山町/代表取締役社長:永尾 亮)
3月 3日(水) 穴生駅
3月 4日(木) 黒崎駅前駅
3月 5日(金) 黒崎駅前駅
(2)北九州高速鉄道株式会社(本社:北九州市小倉南区/代表取締役社長:斉藤 淳)
3月 8日(月) 企救丘駅
3月 9日(火) 平和通駅
3月10日(水) 小倉駅
■ 取材対応について
(1)2021年3月5日(金)11:00~12:00
場所:筑豊電気鉄道 黒崎駅前駅 ※集合場所:1番乗り場
(2)2021年3月10日(水)11:00~12:00
場所:北九州高速鉄道(北九州モノレール)小倉駅 ※集合場所:東口(JR改札側)
?スケジュール
11:00-11:30 概要説明
11:30-11:45 質疑応答、フォトセッション
11:45- 「seeker」デモ
?出席者
九州工業大学大学院生命体工学研究科 教授 和田親宗
株式会社マリスcreative design 代表取締役 和田康宏
【お問い合わせ先】
■ 市の事業/取材に関するお問い合わせ
北九州市産業経済局スタートアップ推進課(担当:上野、岡本)
電話:093-551-3605
■ 認識技術に関するお問い合わせ
九州工業大学 大学院生命体工学研究科 和田親宗
電話:093-695-6048
E-Mail:wada*brain.kyutech.ac.jp
■ 製品に関するお問い合わせ
株式会社マリスcreative design 和田康宏
電話:03-6206-8218
E-Mail:contact*maris-inc.co.jp
(メールは*を@に変えてお送りください)