更新日:2010.07.29
平成22年7月27日(火)、平尾台(北九州市小倉南区)において、工学部機械知能工学科宇宙システム研究室(米本浩一教授)の学生たちが、有翼ロケット実験機WIRES#012の打上げ実験を行いました。
同研究室では、スペースプレーンと呼ばれる有翼ロケット開発に取組んでいます。スペースプレーンは、繰り返し使えるエコなロケットとして注目されています。
WIRES#012は、打上げ後およそ9.5秒で最高高度に到達。これは予想よりも10秒ほど早かったため、緊急対応として非常系システムを作動させて地上から回収機構の動作指令を送りました。これにより、減速シュートの開傘および3リングリリースシステムの動作は行われましたが、高度が足りずメインシュートが開傘する前に硬着陸する結果となりました。今回の実験結果を生かして、今後の開発に取り組んでいきます。
文部科学省の平成21年度「組織的な大学院教育改革推進プログラム」に、米本教授が取組実施担当者である「プロジェクト?リーダ型博士技術者の育成」が採択されており、学生たちによる有翼ロケット実験機の開発は、「優れた組織的?体系的な教育取組」のプロジェクトとしても期待されています。
ロケット実験機WIRES#012の打上げ実験の動画
打上げの動画は こちら から
機体後部搭載カメラの動画は こちら から