平成22年8月20日(金)、明治学園中学高等学校の生物部の皆さん10名(引率の先生1名含む)が、大学院生命体工学研究科(若松キャンパス)の春山研究室に来訪。研究装置を見学しました。
明治学園中学高等学校の生物部の生徒の皆さんは、文部科学省事業「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」活動の一環として明治学園理科教諭 山崎剛先生のもと、戸畑地区に原生する固有種「戸畑菖蒲」の遺伝子解析に取り組んでいます。現在まで、遺伝子解析の手法や装置利用などについて、本学大学院 生命体工学研究科の春山哲也教授と、同、池野慎也助教が協力をしております。
今回は、春山研究室において様々な分析機器による実験デモンストレーションを行い、より広く先端科学に触れていただく機会としました。
まずは、春山教授より様々な分析装置の原理や用途を説明。引き続き研究室に移動し、池野助教や大学院生による実験デモンストレーションを見学しました。
見学した装置は、次のとおりです。
①DNAシーケンサー(遺伝子の配列を明らかにする!)
②QCM装置(水晶結晶の発振現象を利用して分子レベルの重さを測る!)
③凍結乾燥装置(水分を取り除いてピュアな結晶をつくる!)
④LB装置(液体の表面張力を利用して分子の大きさや物性を明らかにする!)
⑤光電流センサ(光シグナルを電流に変換して分子の吸着を検出する!)
生徒の皆さんは、装置の説明に対して熱心に質問していました。凍結乾燥装置では、アイスクリームの凍結乾燥済みサンプルを試食。その独特の食感に驚いていました。
すべてのデモンストレーション終了後の総合質疑では、春山研究室で見聞きした様々な事柄について多様な質問が飛び出し、それに大学院生や春山教授がひとつひとつ丁寧に答えていました。予定の時間を1時間以上もオーバーし、明治学園生徒さん達の科学への興味の高さと積極性を感じる1日でした。