更新日:2013.12.13
電子デバイス(半導体など)の微細化に伴い、通電による電気抵抗からの発熱が大きな問題となっています。電子は「電荷」に加え、「スピン」という磁石としての性質を持ちます。そこで、電気抵抗による発熱が起こらない磁気の流れ「スピン流」が、省電力デバイスの新たな原理として期待されています。しかし、その実現には、スピン流を効率良く検出する手法の確立が不可欠です。
本学若手研究者フロンティア研究アカデミーの福間准教授、大阪大学の藤原宏平助教、理化学研究所の髙木英典主任研究員、大谷義近チームリーダー等の共同研究グループは、5d遷移金属酸化物がスピン流の検出材料として高い検出性能を示すことを見出しました。これにより、高感度磁気センサーや省電力のメモリー?演算素子の開発につながると期待できます。
本研究成果は、英国のオンライン科学雑誌『Nature Communications』(12月11日付け:日本時間12月12日)に掲載されています。
◆本研究内容は、 理化学研究所Webサイト でも紹介されています。