2024年12月18日、Space BD株式会社が実施する宇宙利活用プロジェクト「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」の第3弾として、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打上げられた九工大のロゴプレートが、約10カ月間の宇宙の旅を経て、地球に無事帰還しました。
このプロジェクトは、ISS「きぼう」の中型曝露実験アダプタ (i-SEEP)に搭載する簡易材料曝露実験ブラケット(ExBAS)を活用したプロジェクトです。2023年11月10日に、米国フロリダ州のケネディスペースセンターから打上げが行われ、11月24日に船外のポートへ取り付られ、船外暴露を開始しました。ロゴプレートは宇宙線や紫外線を浴びながら、地上から約400kmの上空を秒速約7.9km(時速約28,000km)で飛行しました。(その速度は、地球を約90分で1周、1日で約16周する速さです。)
ロゴプレートは、約10ヶ月間の宇宙空間曝露を経て、2024年9月5日にポートから取外され、エアロックへ搬入されました。そして、12月18日に無事地球への着水を果たし、2025年1月にJAXA?NASAによる検品が完了しました。帰還したロゴプレートからは、宇宙線や紫外線の影響で変色した様子を確認できました。
プレートの裏側には、打ち上げ前に九工大の学生から募集したそれぞれの「夢」が刻印されていました。プレートが無事に地球に帰還したように、学生の皆さんの夢も実現することを願っています。なお、現在、この宇宙の旅を終えたロゴプレートは、戸畑キャンパス総合研究1号棟4階の岩田 稔准教授(大学院工学研究院 宇宙システム工学研究系)の研究室で展示しています。
ご興味のある皆さん、ぜひご覧ください。