更新日:2025.03.07
2025年3月6日、沖縄県青年会館で「2024年度第6回EMM研究会」が開催され、大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻 2年の田中大志さんが電子情報通信学会マルチメディア情報ハイディング?エンリッチメント(EMM)研究会学生研究賞を受賞し、表彰式が行われました。
この賞は、毎年1月から12月の間に、EMM分野に関して発表され、学生が筆頭著者である将来が期待される優れた研究発表を表彰するものです。また、受賞者は、EMM研究専門委員会の専門委員による投票によって決定されます。
本研究では、スパースコーディング(画像の局所領域を基底画像の線形和で表現する方法)を利用して、拡散モデル(ガウス性ノイズを加える拡散過程と取り除く逆拡散過程から構成される画像生成AI)で生成された生成画像と自然画像(デジカメ等で現実世界のシーンを撮影した画像)を区別する技術を提案しています。拡散モデルのノイズに注目し、その特徴をスパースコーディングにより検出しようとする、ディープラーニングに頼らないユニークな方法です。今回この提案内容が高く評価され、受賞に至りました。なお、本研究は、2024年3月2日に発表が行われました。
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【受賞対象】
受賞者 | 田中 大志 (大学院情報工学府 博士前期課程 情報創成工学専攻 2年) |
発表題目 | スパースコーディングを用いたAI生成画像の識別 |
指導教員 | 新見 道治 (大学院情報工学研究院 知能情報工学研究系 准教授) |