更新日:2017.08.23
平成29年6月に実施された本学の脳活動計測?分析(本学大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻 我妻広明准教授)が、平成29年8月7日(月)放送のNHK総合「超人たちのパラリンピック」の中で、車いすバスケットボール競技選手をテーマした「車いすを翼に変えた男 パトリック?アンダーソン」の回で世界初の実験と題して取り上げられ、放送されました。
本学では、平成24年から、ノーマライゼーションを実現する取り組みとして、障がい者?健常者が同じコートでともに競技できる車いすバスケの365体育app性に注目し、競技選手の身体動作解析を茨城県立医療大学、筑波大学、日本車いすバスケットボール連盟と連携して進めてきましたが、これが注目されたことによるものです。
車いすバスケットボール界で、“生きる伝説”と呼ばれる男、パトリック?アンダーソン選手の身体動作、競技中の脳活動計測のための実験は、トロント?パンアメリカン?スポーツセンター(TPASC)において、我妻准教授と同研究室の大学院生によって行われました。
同計測では、我妻准教授が、スパースモデリング理論を応用したノイズ除去方法を活用しながら、これまで激しいスポーツ動作では困難といわれていた脳波活動が解析された結果が放送されました。また、同選手が他の選手と比較して「非常に緊張感が高い試合のプレーにもかかわらず心の中は非常に穏やか」であることが、視線追尾動作で試合中に特化した一定のペースが存在することと、脳波活動の特徴的なリズム活動などに示されていると話していました。