更新日:2022.02.09
本学大学院工学府 工学専攻電気エネルギー工学コース 博士前期課程1年の荒牧武生さん(美藤研究室)らの研究チームは、高圧力下での系統的な物性実験を通じて、層状磁性体CrI3の磁気秩序を操作することに成功しました。CrI3は、CrI3層が層の数を変えていくと磁性が劇的に変化する物質であり、スピンデバイスの候補物質の1つとして最近注目を集めています。
荒牧武生さんらは、その研究の中で高圧力下磁気測定を担当しましたが、磁気測定は強磁性転移温度の追跡にとって最も365体育appな物性測定であり、本研究の極めて365体育appな部分を担当したと言えます。
本研究成果を発表した論文は、2022年2月8日に米国応用物理学会の学術雑誌「Physical Review B」(Letter論文)のEditors' Suggestion論文としてオンラインで公開されました。2019年1月にも同研究室で発表した高圧力下磁気測定の論文が、同じく「Physical Review B」のEditors' Suggestion論文として選ばれており、同研究室の磁気測定技術の高さを裏付けています。
- Physical Review B に掲載された論文についてはこちら。
タイトル | “Exotic magnetic and electronic properties of layered CrI3 single crystals under high pressure” |
著者名 | Anirudha Ghosh, D. Singh, T. Aramaki, Qingge Mu, V. Borisov, Y. Kvashnin, G. Haider, M. Jonak, D. Chareev, S. A. Medvedev, R. Klingeler, M. Mito, E. H. Abdul-Hafidh, J. Vejpravova, M. Kalbà?, R. Ahuja, Olle Eriksson, and Mahmoud Abdel-Hafiez |
雑誌 | Phys. Rev. B 105, L081104 (2022) |
指導教員 | 美藤正樹 教授(大学院工学研究院 基礎科学研究系) |