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本学の伝統

九州工業大学は、昭和24年法律第150号国立学校設置法により昭和24年5月31日、明治工業専門学校を包括して設置されたのであるが、その起源は遠く明治40年私立明治専門学校の設立にはじまる。

私立明治専門学校は明治40年、当時は稼いだお金を酒食のみに浪費する石炭成金が多い中で、安川 敬一郎、松本 健次郎の父子は、「国家によって得た利益は国家のために使うべきである」という信念から、わが国工業教育の向上と北九州工業地帯発展のため巨額の私財を投 じて設立認可され、明治42年4月1日、4年制の工業専門学校として開校した。


創立経営を託された理学博士 山川 健次郎氏の高い理想のもとに、「本校は単なる技術を授くるの場所に非ずして、人間形成の道場であらねばならぬ」とされ、すなわち「技術に堪能なる士君子」を養成するという指導精神がここに確立したのである。

その後、官立明治専門学校、明治工業専門学校を経て、現在に至ったのであるが、創立の精神は脈々として継承され今日に及んでいる。



かくして私立明治専門学校創立以来、今日までに多数の卒業生を実社会に送り出している。これらの人材は、全国各地においてわが国工業の発展に寄与し、伝統にはぐくまれたその着実な精神は産業界に高く評価されているところである。


戸畑キャンパスにある創立関係者の胸像