九州工業大学

人の目を超えた
ロボットの「目」を創る。

Researcher's Data

Name
岡部 孝弘
Affiliation
情報工学研究院
知能情報工学研究系
Job Title
教授
Campus
飯塚キャンパス
研究室についてもっと詳しく知るにはコチラ

人間は、一枚の写真を見たときに、写っているものはもちろん、その形や色?ツヤなども瞬時に認識することができます。そんな人間の視覚機能をコンピューターで実現するのがコンピュータビジョン。ロボットの「目」を実現するための研究です。

Researcher's Data

Name
岡部 孝弘
Affiliation
情報工学研究院 知能情報工学研究系
Job Title
教授
Campus
飯塚キャンパス
URL
研究室についてもっと詳しく知るにはコチラ

研究内容

ロボットの「目」を実現するためには、画像を撮影するカメラ(ハードウェア)だけでなく、画像を計算により理解?認識するアルゴリズム(ソフトウェア)も大事です。私たちの研究室では、人間の目よりもはるかに多くの情報を捉えることのできる最先端のカメラ(分光カメラ、偏光カメラ、高速度カメラなど)や最先端の照明(ライトステージ、3Dディスプレイなど)を使って被写体を撮影し、その画像の画素値(明るさ?色)を調べることで、被写体の形や色?ツヤを推定したり、素材を識別したりする研究を行っています。人間の目を超えるには、最先端のカメラ?照明を使って得られる豊富な情報をどのように活かすのかが鍵になります。

 
 

課題

コンピュータビジョンには、
■撮影装置の工夫(カメラや照明など)
■画像解析方法の工夫(アルゴリズムなど)
■大量のデータ?機械学習の活用
という3つのアプローチがあります。それぞれのアプローチで実現できることに限界があることが明らかになりつつあります。

 
 

この研究で、
暮らしはどうなる?

ロボットの「目」が実現できると、現在は人間が目を介して認識していることを、ロボットが自動で行うことができるようになります。コンピュータビジョンは、既に顔画像認識、拡張現実感、自動運転支援などで役立っていますが、今後はより身近になるでしょう。また、ロボットの「目」を実現する過程で、人間の視覚機能についての理解も深まるでしょう。

 

今後の展望

先に紹介した最先端のカメラでは、赤外線?紫外線や偏光などの人間の目には見えない光や光の性質を捉えることができます。このような人間よりも優れたカメラ(ハードウェア)に適した画像認識アルゴリズム(ソフトウェア)を考えることで、人間の目を超えることが可能になります。また、上記の3つのアプローチを統合することで、新たな視覚機能を実現したり、既存の視覚機能を高精度化したりすることもできるでしょう。

 
 

研究の魅力

コンピュータビジョンの研究は、入力はもちろん、途中経過や出力も画像で確認できるので、とても分かりやすいです。また、理論の構築から実験までを比較的少人数で取り組めるので、思いついたアイディアをすぐに試せるのも魅力です。

 
 
研究を一言でいうと…
「ヒラメキ」。

ちょっとしたことでも、何か新しいこと?面白いことを思いついたときはワクワクします。

 
 

必須アイテム

  • ■ 最先端のカメラ?照明
    まだ特殊で特注だったりしますが、今後ブレークして普及するかも。
  • ■ 元気と勇気を与えてくれる存在
    家族、学生、同僚など。頑張っている学生を見ると自分も頑張らないと、と思います。
  • ■ ピアノ?初めて買ったショパンのCD
    小さい頃にピアノを弾いていたので、煮詰まったときや気分転換に。
 
 

1日のスケジュール

授業やミーティング
授業では学生に熱心に聞いて貰えると嬉しい!
     
セミナーや事務作業
大学や研究室の運営に関する仕事もあります。研究費確保のために申請書も書きます。
     
研究や学会活動
ようやく研究に集中できる時間。論文を読んだり国際会議に投稿する論文を書いたり。学会運営の手伝いもします。
 
 

ライフスタイル

  • ■ 研究者を志したきっかけは
    大学院生の頃の専攻(物理学:宇宙論)で研究を続けるには大学教員しかあり得なかったため、大学教員を志しました。その後、良い上司に巡り会って,現在の専攻(情報学:コンピュータビジョン)に移りました。
  • ■ 尊敬する人物
    人のために行動できる人。
  • ■ 自分の性格を一言でいうと
    穏やかでのんびり(に見えているのでは?)。怒っても研究はスムーズに進まないので。
  • ■ 特技
    ピアノ。最近、子どもとの連弾をきっかけに再開しました。
 

学生の頃に
「しておけばよかった」

海外の大学で研究を行っていたときに、学生の頃に長期で海外に行っておけば良かったと思いました。研究はもちろんですが、人格形成の観点からもたくさん刺激を受けました。学生の頃に 「しておけばよかった」
 

もし大学教員
ではなかったら

想像できません。どちらかというと、個人の裁量が大きい仕事や個人の力が試される仕事にやりがいを感じます。フリーランスで活躍されている方は、分野を問わず憧れます。
 
 
 

九工大のおすすめポイント

情報系の専門家がたくさんいるところが情報工学部の魅力です。(情報系の研究内容に限りますが)やりたかったことを実現できたり、やりたいことに出会えたりする大学だと思います。教職員の面倒見の良さも魅力だと思います。

中高生へのメッセージ

コンピュータサイエンス(計算機科学)や人工知能は、1930年代から50年代に始まったと考えることが一般的で,他の成熟した分野と比較すると、まだまだこれからの学問であると言えます。コンピュータサイエンスと人工知能に関して言えば、100年後にあの時代は良かったと言われるようなエキサイティングな時代を、皆さんは生きているに違いありません。ぜひ一緒にコンピュータサイエンスや人工知能の勉強?研究をしましょう!
 

この研究に
興味がわいたら…

ここに入学

  • 情報工学部
    • 情工1類
      (情報?通信)
    • 情工2類
      (情報?機械?制御)

ここに進学(2年次?)

  • 情報工学部
    • 知能情報工学科

さらに極める

  • 大学院情報工学府
    • 情報創成工学専攻
    •   知能情報工学専門分野
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